頭痛をより早く治すために患者さんにして頂いていること

前回は、頭痛が起きる原因、頭痛への当院の施術方法についてご説明しました。今回は、より早く頭痛を改善するために、施術と並行して患者さんにして頂いていることについてご紹介します。
患者さんが自分の体に働きかけることで、施術効果はより早く確実に表れてきます。

●よい姿勢を保つ

足を組んだり横座りをすると身体は歪みます。絶対にやめて下さい。
椅子に座るときは写真のように背もたれを使わず、足を台に乗せて膝は股関節よりも高くし、足は膝よりも後ろに引きます。これにより骨盤が自然と立って背筋が伸び、頭は胴体の真上にのって、肩や首の負担はとても少なくなります。

次の写真のように、クッションなどを抱えれば手の重みを取ることができるため、より楽に長く座れます。


「よい姿勢を保つのは大変、辛い」と言われる方が多いのですが、自分の力だけで保つのではなく、ご説明したように足台、クッションなどを工夫して、良い姿勢を楽に保てるように環境を整えていけばいいのです。

詳細は『良い姿勢で楽に長く座るには?~ガスケアプローチに基づいた姿勢の整え方~(http://okumura-seitaiin.com/sitting/)』を参照してください。

●骨盤底筋トレーニング

良い姿勢を保持するためには、体幹の最下部にある骨盤底筋のエクササイズは重要です。
当院ではガスケアプローチ(*)に基づいたトレーニング方法をお伝えしています。*:フランスのド・ガスケ医師が提唱。姿勢、呼吸、ペリネ(≒骨盤底筋)の関係性に基づいたアプローチ

●身体を温める

頭痛の患者さんの多くは、手足が冷えています。血流改善、自律神経のバランス改善、筋収縮の改善などのために温めることは必要です。
・入浴:シャワーでは身体は温まりません。できるだけ毎日浴槽に浸って全身を温めてください。
・たわしの活用:「亀の子たわし」のような天然素材のもので、足の裏を軽くこすります。慣れてきたら足の甲、下腿、太ももなどもこすります。足がほかほかと温かくなります。
「亀の子たわし」をご存じない方もいらっしゃるようですので、写真を挙げておきます。

・服装:腹部、足元が冷えると身体全体が冷えます。できるだけ腹巻、レッグウォーマーを着用してください。夏場の冷房対策としてもとても有効です。

●舌(べろ)トレ

頭痛が強い方の中には、食いしばりが強く舌の横に歯型がついていることがあります。そのような場合、今井一彰先生の「舌トレ」をするようにお伝えしています。

●ひもトレ

小関勲先生開発の「ひもトレ」はひもを巻くだけです。これで睡眠が深くなったり、姿勢が保持しやすくなったり・・・当院の患者さんだけでも様々な効果が見られます。

★お知らせ

・祝日開院
3月20日(金 春分の日):9時半~17時まで開院します

よろしくお願いします。