リウマチからの贈り物7 子宮筋腫が温熱療法で小さくなった
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このブログは、関節リウマチのような「治らない」とされている病気の方々に何かお役に立てればと思い書いています。また、そうでない方にとっても、病気のとらえ方、医療との付き合い方、代替療法の取り入れ方……など、何かヒントになればと思います。
私は関節リウマチと診断されても、できれば薬を使わすに治したいと思いました。リウマチからは話がそれますが、そのきっかけとなった、私の体験をお話ししたいと思います。
この経験は私の健康観、医療との関わりを大きく変えることになりました。
手術適応といわれた子宮筋腫が温熱療法で小さくなった
40代前半くらいから、婦人科検診で小さな子宮筋腫が数個あることを指摘され始めました。
「まだ小さいから経過観察、気にすることはない、多くの人が持っているもの」と言われました。毎年のそう言われたので、気にすることなく過ごしていましたが、数年後の48歳の時、婦人科検診で医師から、筋腫を手術で取った方がいいと言われたのです。
その時の会話です。
婦人科医:「ああ、去年より筋腫が大きくなってますね、3~5センチくらい。早く手術でとった方がいいです」
私:「…… 生理痛もないし、生理周期も一定しています。貧血も検診でなかったです。何も症状はないですが、手術は必要ですか?」
婦人科医:「あのね、筋腫は癌化することもあるんですよ。下から引っ張ればいいんだから、簡単な手術ですよ。あなた、なに怖がってるの。手術できるクリニックに紹介状を書きますから、できるだけ早く行ってください」
医師は語気を強めてそう言いました。
納得できませんでした。それは次の理由からです。
・筋腫が大きくなってると言われても、何も症状はない
・医師は癌化すると言ったが、子宮筋腫は癌化しにくい筋腫として授業で習った覚えがあった。癌化しやすいなら、女性の多くは子宮癌患者になっているだろう。実際はそうではない。
・筋腫が大きくなって手術と言われないように、毎年検診を受けてきたのに(あとで、これは私が間違っていることに気が付きます)
一人では判断できず、当時勤務していた病院の内科の先生に相談してみました。
「専門外だし、データを見たわけではないので、一般的な話しかできないけど……」とその医師は前置きして次のようにアドバイスしてくれました。
「子宮筋腫の成長は、卵巣からの女性ホルモンと関係しています。だから閉経するとたいてい小さくなるんです。奥村さんの年齢からいえば、閉経はそう遠くはないですね。だから、私はこのまま様子をみても、いいのではないかと思いますよ。だって、症状ないんでしょ。不正出血や貧血もないですね。私だったら手術はしないと思うけど」と。
私はやはり手術はしないと決めました。
でも、子宮筋腫は数年でかなり大きくなり、これからまた成長する可能性があります。何かできないだろうかと思いました。
そこで、子宮筋腫を小さくするために、いろいろな本を読みました。
その中で、ある自然療法家の方はこのように書いていました。
「子宮筋腫を育ててしまったのはあなたの体です。だから手術でそれをとっても、体がそのままならまた成長させてしまうでしょう。問題なのは筋腫ではなく、あなたの体です。子宮筋腫を育ててしまうような体だ、ということです。本当に必要なのは、筋腫が育たないような体にしていくことです」
そのときの衝撃は大きかったです。
そして、あっ、と気づきました。
筋腫が大きくなって「手術しなさい」と言われないように、毎年検診を受けてきたつもりでした。医師に経過観察してもらっているのだから大丈夫だ、と安心していましたが、それは私の思い違いでした。
年々少しづつ大きくなっていたのに、それに対して「私は何もしていなかった」のです。医師任せにしていたということです。
自分のたった一つしかない体を、医療にお任せしていた自分が情けなく思いました。
お任せしているから「手術」と言われても仕方なかったのです。医師は専門的な役割を果たしているのですから。
手術で取らないと決めたのなら、子宮筋腫が育たないような体にしていけばいいのだと、心に決めました。
そのために、次の療法や生活の改善を3カ月間継続しました。
- ビワ温圧(ビワ灸)
- 遠赤外線ドーム
- テルミー
- 靴下の重ね履き(絹、綿の靴下を重ね履きする)
- レッグウォーマをする
- 腹巻をする
- 下着、洋服の素材を天然素材にする。化学繊維のものは極力着ない
- 日常の飲み物はすべて常温以上のものにする
やったことはすべて、体を温める(冷えをとる)ことです。
これを続けることで、今まで治らないと思っていた手足の冷たさが改善されてきました。自分の体が変わってきている実感がありました。
約3カ月後、別の婦人科で検診を受けました。前と同じクリニックに行った方が比較できてよかったのですが、行く気になれませんでした。
内診後、医師は次のように言われました。
「確かに筋腫はあるけど、ほんの小さいもので問題ないですね、どうして手術って言われたのでしょうね?それとあなたの子宮の筋肉の状態はとてもいいので、筋腫は大きくなりにくいでしょう」と。
「やった!やってみてよかった。手術しなくてよくなった!」
本当に嬉しくて、周りの人にこのことを伝えて回ったくらいです。
私のやったことは、体を温めただけです。
このことが大きな転機となり、自分で自分の体は守らないといけない、ということが身にしみました。
また、「経過観察」と言われて、そのままにしておくのはいわば「放置」です。「経過観察」の期間はその症状を自分で治せないか、考える期間が与えられている、ととらえればいいのだ、とも思いました。
次回は、この経験を元にして「憩室炎」の辛い症状を治した話を書きたいと思います。