リウマチからの贈り物13 4カ所目、Dリウマチ内科初診

4カ所目、Dリウマチ内科初診       2020年7月下旬

このブログは、関節リウマチのような「治らない」とされている病気の方々に何かお役に立てればと思い書いています。また、そうでない方にとっても、病気のとらえ方、医療との付き合い方、代替療法の取り入れ方……など、何かヒントになればと思います。

7月の中旬から症状が出始めました。左肩がずきずき痛んだり、左手首~手のひらにかけて、筋肉が強く収縮するような、ひきつるような痛みが出たりしました。朝起きると、手でものを握ることができないことともあり、びっくりしました。痛みは数日続いてましになり、また別の場所が痛む、という繰り返しでした。

仕事はまだできると思っていました。なんとか頑張れると。しかしその日はなんとかもっても翌日、体の状態がいいいとは限りません。仕事を続けることが無理になってきていることを認めざるを得ませんでした。こんな状態では患者さんにもご迷惑をかけてしまう…… とうとうしばらく休む決心をし、患者さんにそのことをお伝えしました。

この頃、Dリウマチ内科をネットで見つけました。HPを見てここなら、と思い予約を取りました(リウマチからの贈り物11をご覧ください)。

HPの情報だけなので、詳しいことは分かりませんでしたが、今までの医療機関と違っているのは、生活習慣を見直すことを重視していることでした。

「じっくり話を聞くため、完全予約制」という文言にも心が惹かれました。

待合室で待っていると、診察室から看護師さんが出てきてこう言われました。

「コロナが流行っているこんな時期ですが、今日は初診ですので、マスクをとって先生にお顔を見せてください。先生もマスクを取られますから」と。

この対応に、ぐっとくるものがありました。看護師さんの対応がとても丁寧だったことまた、なによりも、私個人を診てもらえる、私と向き合ってもらえるという安心感がありました。

D医師と私の会話です。

D医師はレントゲン写真と血液検査結果を見てこう切り出しました。

医師:「骨に問題はありません、肺も大丈夫です。血液検査で、リウマチと言われたのですね。あなたはリウマチになるような、なにか思い当たることはなかったですか?」

私:「思い当たること?」

聞かれる内容が、今までとは全然違うので、やや戸惑いました。

医師:「たとえば、数年前から半年くらいの間で、辛かったり、大変だったことがあったのではないですか?」

予期せぬ質問でしたが思い当たることはありました。

私:「父の介護、それが終わったら母の介護をひとりでやってきました。息子も手伝ってくれていますが。仕事もあるので、大変なことはいろいろありました……」

具体的な話をしているうちに、半年ほど前に介護にまつわることで、精神的にかなり辛かったことを思い出しました。

医師は黙って、うんうん、と聞いてくれています。

医師:「そういう体験は、あなたの今の状態と関係ありますね。リウマチになる人は、数年前から半年くらいの間ですぐごくショックなこと、辛いことなどを経験していることが多いんです。そう話せたことはとてもいいことです

私:「そういうことが、病気と関係あるんですか?」

医師:「それが引き金になることがあります。今の状態を変えていくには、生活習慣を見直すことが大事です。食事、睡眠これを改善することで病気が治った場合でも、それは科学的に証明されてはいない、と言われます。でも実際にはとても関係があります。まずは睡眠からみていきましょう。いつも何時間くらい寝てますか?」

私:「5時間くらいです」

医師:「睡眠は質と量が大事。まず6時間きってはだめです。7時間以上は寝てください。そして、睡眠の質は科学的に見ることができます。今日は睡眠分析器をもって帰ってもらいますね。自宅で検査して、こちらに返却してください。本格的な検査はその後でしましょう」

私:「分かりました」

医師:「次に食事ですが……こちらで勧めている食事法があります。が、その前に、あなたは今はどういう食事をしていますか?」

私:「甲田光雄先生の本を読んで、玄米採食をしています。体にあっているような気がします。あと、憩室炎があるので、小麦や甘いものなどはやめています」

食事療法で治そうと思っていた私は、できれば、玄米採食を続けたいと思っていました。

医師:「甲田先生ですか。厳しい玄米採食で有名ですね。うちで勧めているのは、玄米採食を越えた方法です。ケトン体食といいます。甲田先生が生きておられたら、きっとさらに進んだ食事法として、取り入れたと思いますよ。食事については、次回詳しく話しますから、それからでいいです」

薬のことをどう言おうかと身構えていましたが、拍子抜けするほど、予想外の診察になりました。

ストレスがきっかけで今の病気になったこと、睡眠が足りていないことは、思いもよらない指摘でした。また、甲田光雄先生のこともよくご存じのようなのには、驚きました。

そして何よりも、一人の人間として向き合ってもらているという安心感がありました。

帰りに、睡眠分析機を借りて、自宅に持って帰りました。

睡眠分析機での検査の結果、後日「無呼吸症候群」の疑いと診断され、さらに詳しく睡眠検査をすることになりました。予想外のことでした。

睡眠、食事についての話を書く前に、次回は、私がやっているリウマチの痛みの対処方法について書きたいと思います。整形外科的な痛みにも効きますので、痛みのある方、ぜひお試しください。

いつも、最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

おくむら整体院 奥村多恵子