リウマチからの贈り物(19) 「無呼吸症候群」の治療開始

このブログは、関節リウマチのような「治らない」とされている病気の方々に何かお役に立てればと思い書いています。また、そうでない方にとっても、病気のとらえ方、医療との付き合い方、代替療法の取り入れ方……など、何かヒントになればと思います。

「無呼吸症候群」の治療開始    2020年7月末日

Dリウマチ内科初診時に、睡眠分析機を借りて自宅に持って帰りました。

睡眠分析機での検査の結果、「無呼吸症候群」の疑いと医師から言われました。

家族や友人から「いびきをかいている」と言われることは、最近よくありました。でも、さほど気にしていませんでした。

「無呼吸症候群」は太った中年男性というイメージでしたが、そうとは限らないと説明をのちに受けました。

リウマチを治すためには、体の末端まで酸素を行き渡らせる必要があるとのこと。「無呼吸症候群」で血液中の酸素が減ると、炎症などが治りにくくなると言われました。それは考えてみれば、その通りだと思いました。

Dリウマチ内科での一泊の睡眠検査は予約がまだ先になるため、治療を先に進めることになりました。業者の方が、Cパップという装置を自宅に持ってきてくれ、使い方説明を受けました。

下の写真の白い三角形の部分を鼻~口あたりに当てて、バンドで頭に固定します。そうすると自動的に空気が送られてきます。睡眠時に呼吸が止まりそうになっても、強制的に気道に空気が送り込まれ、無呼吸になるのを防ぎます。

寝るときずっとこれを付けるのは、最初とても負担でした。顔の上に物がのっているので、何度も目が覚めました。

D先生のところには、Cパップでの私の呼吸の状態や利用状況などのデータが日々送信されていきます。

Cパップを利用し始めてから数日後、正しく利用できているかどうかの確認のため、D医師を受診しました。

D医師:「夜中に、装置を外していますね。目が覚めても外してはだめです、そのまま朝までつけておくように。早く慣れてくださいね。7時間以上はつけてください。これを付けずに寝ることは、毒を吸ってるようなものです」

今まで、無呼吸症候群を放置していたのは、「毒を吸っているようなもの」だったんだ、とちょっと怖くなりました。とにかく、嫌がらずにやってみようと思いました。

そしてこの後、初めて薬の話がでました。

D医師:「薬を少し使って、仕事を早めに復帰するというやり方もありますよ。最初に薬でガツンとリウマチを抑えるのが一般的です。どうしたいですか?」

私:「体を使う仕事なので、しばらく仕事は休もうと思っています。それに薬はできるだけ使いたくありません」

医師:「そうですか。そうする方があなたの自信になるでしょう。では、薬なしでいきましょう。薬なしでいくのだから慎重に。睡眠と食事をしっかり改善してください」

服薬のことが出たときは、強く薬を勧められるものだと思って、身構えていました。予想に反して、D医師は服薬なしと言ってくれたのです。ああ、やれやれ、よかった、と本当に嬉しかったです。

ただ、この頃、肩や肘、手首、手指などに腫れや痛みなどの症状が出始めていました。朝起きると肩に痛みがあり、夕方には消えていたり、数日続いたり……。

当時の血液検査では、CRP0.6(*)で炎症反応がやや上がっていました。

*炎症反応の正常値は0.2以下

睡眠と栄養を改善することで、服薬なしで治療していく方針が決まり、症状は出始めていたものの、道が前に開けてきているという安心感がありました

Cパップを付けて寝ることは、最初は苦しかったものの、慣れてくるにつれて、熟睡できていることに気が付きました。朝の目覚めがとてもいのです。今までの睡眠は質が悪かったということなのでしょう。

「無呼吸症候群」を放置すると、脳血管障害などの病気になるリスクも高まるとのことでした。確かに、酸素が足りていないのですから、脳にも影響を及ぼすでしょう。

リウマチにならなければ単なるいびきとして、治療しないといけないものとは思わなかったはずです。D医師にこのことを見つけてもらえたことも、「リウマチからの贈り物」のひとつです。

こうして、Dリウマチ内科を受診したことで、リウマチを治すための生活改善の一つとして、睡眠の質の改善に取り組み始めました。

いつも、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

おくむら整体院 奥村多恵子