リウマチからの贈り物(35) イメトレ ~脳は現実と非現実を区別できない

このブログは、関節リウマチのような「治らない」とされている病気の方々に参考になることがあればと、書いています。また、ご病気でない方でも、病気のとらえ方、医療との付き合い方、代替療法の取り入れ方……など知っていれば、役に立つ情報もお伝えします

イメトレ~脳は現実と非現実を区別できない

「脳は現実と非現実を区別できない」と言われています。イメトレはそれを利用しています。自分が望んでいることをリアルに繰り返してイメージすることで、脳にそれが現実であるかのように思わせてしまうのです。

私は数年前、「脳は現実と非現実を区別できない」ということを、仕事中に実感した経験があります。ああ、こういうことなのかと。

それは、私が「おくむら整体院のホームページ」を作っているときのことでした。

ホームページには当院で扱う「対象になる症状」として、腰痛、肩・首の症状、頭痛、体調不調…… などを挙げ、施術方針について説明しているコーナがあります。

その際、その症状が分かりやすいように、それを表すイメージ写真を貼りつけようとしていました。

写真を扱っているサイトで、使いたい写真を色々と探していました。その日は、「頭痛」と、「体調不良」に使う写真をずっと探していました。そいうサイトにはたくさんのイメージ写真があるのでどれにしようかと迷い、かなり時間がかかっていました。

次のような写真を見続けたのです。

その日、私の体調は良好でしたが、作業をしながらだんだん、気分が悪くなってきたのです。

この写真の方々は、実際には頭痛や体調不良ではなく、そういう演技をしていることも当然分かっています。でもこのようなイメージ写真を見続けていると、まるで、自分が頭痛や体調不良になったかのような気分になってしまったのです。

前にも書きましたが、里美ねえやんが言われたように「良いイメージ」よりも、「悪いイメージ」の方が強く、リアルにイメージしやすいのです。

繰り返し見ているイメージは、自分の意思とは関わりなく、自分の脳に強く影響を与えてしまうことも実感できました。

自分の周りには、自分の気に入ったもの、心がときめくものを置いておくのが、脳のためにもいいなと思います。

また、鏡を見たときには、ああ、シミが、しわが…… と思いがちですが、ともかくにっこり笑ったり、時にハハハハハ、と声に出して笑ったりしています。

脳の性質を知って少し意識していれば、自分の何気ない選択、行動も変わってきますね。

いつも、最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

おくむら整体院 奥村多恵子