リウマチからの贈り物(46)生活の中で楽しく声筋トレーニング

このブログは、関節リウマチのような「治らない」とされている病気の方々に参考になることがあればと、書いています。また、ご病気でない方でも、病気のとらえ方、医療との付き合い方、代替療法の取り入れ方……など知っていれば、役に立つ情報もお伝えします

生活の中で楽しく声筋トレーニング

最近テレビでよく「コロナフレイル」のことが取り上げられています。ご高齢の方々が「外出が減ってしばらく誰とも話していない」、「孫も来れなくなってしゃべる機会がなくなった。寂しい」……などと話されています。

このような報道では、認知面、足腰、体力の衰えなどには触れていますが、声を出さなくなったことが転倒リスクにつながる、のような内容は全く出てきません。大切なことなのに残念だな、と思いテレビを見ています。

前回の「リウマチからの贈り物(45) 声を出さない生活を続けると、転倒リスクが増える?」

では、声の専門医、渡邊雄介先生が「声筋(のど)を鍛えることで、転倒リスクは減らすことができる」と言われていることをお伝えしました。

渡邊先生は、健康寿命を延ばすには、声筋が鍵となってくる、声筋を鍛えることはスクワットに匹敵する大事なトレーニング、この筋肉は何歳からでも鍛えることができると言われています。

渡邊先生の書籍の中では声筋トレーニング方法がいくつも紹介されていますが、ここでは普段の生活に取り入れやすく、簡単にできそうなものをいくつか紹介させていただきます。

・ハミングする

目の前の子どもに聞かせる程度の音量でハミングする。童謡など、メロディを覚えているやさしい曲を選ぶ。

歌詞を覚えていなくていいので、簡単にできますね。

・湯舟につかりながら、歌詞を覚えている曲を繰り返し歌う

風呂場は湿気が多いため、声筋にとって理想的な環境とのこと。

先生のお勧めは、「昭和時代にレコード大賞を受賞した曲」を歌うことだそうです。こぶしをおもいっきり回すといいらしいです。

なるほど。

・風船をふくらませる

・寝転がって、腹式呼吸

お腹にある程度の重さの物を置いて、それが上下していることを確認しながらするといいとのこと。

より深く知りたい方は、ぜひ、先生の書籍を読んでくださいね。

私は「ふるさと」をしょっちゅうハミングし、お風呂では昭和47年のレコード大賞、ちあきなおみさんの喝采を歌っています。ユーチューブを見て「喝采」の歌詞を覚えなおして、湯舟で感情を込め熱唱しています!せつなく悲しい曲なので今度は明るい曲にしようと思っています。

自分自身の健康寿命を延ばすためには、日々のさりげないトレーニングが大事だということが分かりました。普段の生活に、ぜひ声筋トレーニングを取り入れましょう!

ご家族にご高齢の方がいらっしゃる方、ぜひアドバイスしてあげてくださいね。毎日歌って転倒が予防できるなんて、すごいことだと思います。母に伝えたかったなあ、と思います。

●参考文献

・「声の専門医だから知っている声筋のすごい力」渡邊雄介 ワニブックス

いつも、最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

おくむら整体院 奥村多恵子