リウマチからの贈り物(17) 「黄斑円孔」と診断されました

このブログは、関節リウマチのような「治らない」とされている病気の方々に何かお役に立てればと思い書いています。また、そうでない方にとっても、病気のとらえ方、医療との付き合い方、代替療法の取り入れ方……など、何かヒントになればと思います。

今回はリウマチのことではなく、静養中に診断された目の疾患について書きたいと思います。

11月6日もブログの原稿を書いていました。なんとなく見え方がおかしく、目がとても疲れます。

何気なく、左目を塞いで右目だけでパソコンの文字を見てみました。特に問題ありません。次に、右目を塞いで左目だけで見てみました。

すると、文字がゆがんでみえたのです。「えっ、気のせいかな?」と思い、本、新聞、カレンダなどいろいろな文字を左目だけで見てみましたが、やはりゆがんでいます。

以前なら、もう少し様子をみてから受診しようと、考えたと思います。

でも、リウマチになった時も症状が出ていたのに、受診を先送りにして後悔した経験から、すぐに眼科を受診しようと思いました。

このように考えられ、両目の疾患が早期に発見できたのも、リウマチからの贈り物だと思います。

また、運よく、当院の患者さんから、とてもいい眼科があることを以前に伺っていたので、迷いなくその眼科に連絡して、翌日11月7日に予約をとりました。

左目は「黄斑円孔」と診断され、症状がないと思っていた右目も「分離症」と診断され、左目はできるだけ早く手術した方がいいと言われました。

まさか、両目がそんなことになっていいるとは……、最初は手術といわれショックでしたが、遅くなって円孔が大きくなっていたら手術もできなくなっていたと、先生から言われ早く発見できたことは、とてもありがたいことだと思いました。

結局、翌々日の11月9日に左目の手術をしました。

術後、3週目ですが、術後の経過は良好です。ただ、メガネが合わなくなっているので、文字が見にくいですが。

「黄斑円孔」とういう病気は、全く初めて聞いたものでした。加齢により比較的よくある病気のようです。早期に発見できれば、手術で改善しますので、参考になればと思い簡単に説明します。

「黄斑円孔」とは?

「黄斑円孔」は黄斑の網膜に丸い穴(円孔)があく病気です。

眼の中を満たしている硝子体というゼリー状の物質が、加齢によって変化し、黄斑部に膜を作ります。その膜に引っ張られて黄斑の網膜に丸い穴(円孔)をあけてしまうことが原因です。

黄斑は物を見るために最も敏感な部分なので、この部分に穴があくと視力低下、物が歪んで見えたりする、ということです。

そのクリニックでは、日帰り手術でした。手術では、悪さをしている膜を取り、硝子体の代わりにガスを入れます。術後、下向きを継続することで、ガスの圧力で円孔を閉じます(ガスは眼の中で水に変わっていき、硝子体の代わりをするそうです)。

そのため、術後しばらくは上を向くことができません。顔を下に向けたままで生活をします。それがとても辛かったです。眼科で、湿布薬も処方してくれました。

手術の翌日も下を向いたまま、タクシーにのって受診しました。すでに円孔が閉じていることを確認できて、とても嬉しかったです。

ただ、その後、2週間はうつ伏せか横向きで寝るように言われました。

この病気は、生活習慣や、目の使いすぎなどでなるものではなく、外傷あるいは、加齢によるものだと先生が言われていました。

視力が急に低下したとき、物が歪んで見えたときは早めに受診するしか、発見できないようです。

予防策はなかったのでしょうか?と先生に伺いました。先生が言われるには、40歳すぎたら緑内障が増えるので、眼圧の検査を受け、その際に眼底もみてもらっていればいいのでは、と言われていました。

老眼にはなっていましたが、まさか、こんな病気になっていたとは、思いもよりませんでした。

早期に発見できて、治療を早く受けられたのはリウマチのおかげです。感謝感謝。

右目は円孔まではいっていませんが、先生が言われるには「網膜が避けるチーズのようになっている」そうです。

手術しか改善策はなく、来週、手術をします。

リウマチの方は、手首と足の裏の痛みがややある程度です。症状がこの2カ所に限定されてきました。薬なしで、生活習慣や考え方の改善などを継続しています。

ここまでくるには、いろいろな方の協力を受けました。また自分でもいろいろなことをしました。

両眼が安定しましたら、このことについて、また継続して書きたいと思っています。それでは、右目の手術のためしばらくブログをお休みいたします。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

おくむら整体院   奥村 多恵子