リウマチからの贈り物(30) 出会うものは、メッセージ

このブログは、関節リウマチのような「治らない」とされている病気の方々に参考になることがあればと、書いています。また、ご病気でない方でも、病気のとらえ方、医療との付き合い方、代替療法の取り入れ方……など知っていれば、役に立つ情報もお伝えします

出会うものは、メッセージ

昨年の暮れに眼科検診に行きました。両眼の術後の状態を確認してもらうためです。順調な回復とのことで一安心。

その帰り道、ふと普段とは違う道を歩いて帰ってみようと思いました。

足が向いたその道は10年程前に私が理学療法士として、訪問リハビリを担当していた時に、患者さんのご自宅に通っていた道でした。

懐かしいな、と思いながら歩いていると、商店街の中にあるお寺の表門に掲げられた「今月の言葉」が目に留まりました。気になり、近くによって見てみました。

今月の言葉

 「百折不撓(ひゃくせつふとう)

 「人は何度失敗しても『もう一度』の勇気を失わなければ必ずものになる」

心に響くものがあり、しばらくの間この言葉を見つめていました。

家に帰って調べてみると、

「百折」は何度も挫折すること。「不撓」はくじけないこと、とのこと。

なので、門前に書いてあったように、百折不撓は、「人は何度失敗しても『もう一度』の勇気を失わなければ必ずものになる」

となるんですね。

他の解説では、

「物事が何度途中で駄目になっても、決して諦めない」
「何度失敗して挫折感を味わっても、くじけずに立ち上がること」

などと書いてありました。

リウマチになり、さらに両目の疾患が分かって手術をした私にとって、この言葉は、はっとさせられるものがありました。

今の状況で、整体院を再開することができるだろうか、とくじけそうになることが度々あったからです。

出会うものは、皆メッセージなんだな、と思います。

ふとした回り道などは時にこのような、出会いを運んでくれます。回り道は心の余裕ともいえます。

ありがたいことです。

今まで生きていた中で思うのは、いろいろなことが順調で楽しいときには、メッセージがきていても気づかず見落としてしまいがちです。逆に、困難な状況や大変なときに少し心を落ち着けることができれば、心に響くメッセージを受けやすいような気がします。

こんなときは、心のアンテナの感度が良くなっているのではないでしょうか。無意識の内にでもヒントを求めているのだと。

とすれば、今の私の状況は、いろいろなヒントをもらいやすい時、ともいえます。今のこの時間を大切にしようと、改めて思いました。

ユーミンの「やさしさに包まれたなら」にもありますね。

「……カーテンを開いて静かな木漏れ陽の
やさしさに包まれたなら きっと
目にうつるすべてのことはメッセージ」

やさしさ、心の余裕……がポイントかもしれません。順調な時もそうでない時も、それに心が奪われてしまっていたら、メッセージに気が付けない、ということでしょう。心をニュートラルに保つこと、保とうとすることはいろんな意味で大事なのだと思います。

今日も素敵なメッセージを受け取りたいですね。

いつも、最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

おくむら整体院 奥村多恵子