リウマチからの贈り物(23) 鍼灸院での治療

このブログは、関節リウマチのような「治らない」とされている病気の方々に参考になることがあればと、書いています。また、ご病気でない方でも、病気のとらえ方、医療との付き合い方、代替療法の取り入れ方……など知っていれば、役に立つ情報もお伝えします

鍼灸院での治療

リウマチ内科で、服薬せず、睡眠と食事など生活を改善していくことで、リウマチを治していくという方針が決まりました。

しかし、それだけですぐにリウマチの諸症状が改善される訳ではありません。

リウマチの症状は7月末から徐々に強くなっていきました。

ある朝、両手首の痛みで目が覚めました。しばらくすると手首の背面が赤く腫れてずきずきしてきました。あっという間に、指も動きにくくなり、顔を洗ったり、歯ブラシをもったり、包丁を持ったり…… などのごく当たりの日常生活が痛みのためにできなくなりました。

それまでは多少の痛みがあったのものの、日常生活はできていましたので、ショックでした。里芋シップ(リウマチからの贈り物14 リウマチの痛みの手当て)をすると熱を取ってくれるので、腫れは多少楽になりましたが、痛みは強いままです。

こんなとき、痛み止めの薬を飲めば、そのとき楽になるのかもしれません。でも、それで楽になっていつものように動けば、結局自分の体につけを回してしまいます。薬が切れれば、痛みはさらに強くなるでしょう。そうすると、また薬を飲まないといけない…… そうやって薬から離れられなくなります。

薬は症状を抑えているだけで、治しているわけではありません。

そのため、痛みは辛かったものの、薬を飲みたいとは思いませんでした。とはいっても、やはり痛く、痛みって本当に辛いなあと…… これがいつまで続くのだろう、もっと痛みが強くなるのかも…… ととても不安になり、弱気になりました。

整体院で、痛みのある患者さんと向き合ってきたものの、実際に自分がこのような痛みを抱えることになって、初めて痛みの辛さを実感しました。

精神的にも追い詰められていくのを感じました。このままではいけない……と。

リウマチを服薬なしで治した方が、鍼灸院に通っていた、と本で読んでいたので、私も探してみようと思いました。

手首、指が痛むのでキーボードの操作に時間がかかりましたが、なんとか「リウマチは治せます」と書いてある鍼灸院をいくつか見つけました。

その中でも、実際のリウマチの症例について詳しく、その変化を書いてある鍼灸院が目にとまりました。わらにもすがる思いで、電話をしその日の夕方に予約を取りました。

鍼灸師の先生に今までの経過や今の症状を説明しました。

舌の状態、脈診、腹診などいくつかの評価をして頂き、30分程度の鍼治療を受けました。細い鍼を数本、軽く刺すだけで刺されている感覚もほとんどありません。かなり以前、鍼治療を受けたことがありますが、太い鍼を何カ所も打たれて、とても痛かったのですが、その施術方法とは全く違っていました。

はじめは、なんとなく物足りないような気持ちもしましたが、評価に基づいて必要なことに絞って、治療されていることが分かってきました。

整体院で施術していると、難しい患者さん程、余計なことをしたくなることがあります。もう少しこうすれば、もっと早くよくなるのでは…… という思いが出てきてしまうのです。それを押さえて、必要なことだけに絞ることの重要性は、いつも心にとめていました。

また、私の内臓で弱っている部分を教えていただき、してはいけないこと、した方がいいことなど、いろいろとアドバイスをもらいました。

この鍼灸院には、リウマチの患者さんなど、西洋医療では治癒が難しいとされている諸症状を抱える方々もたくさん、来られているようでした。

結局、7月の末から通い始め、今も通っています。

2020年7月半ば~9月末までの2カ月半の間、手足の指、手首、肩、股関節、膝関節、首などが次々と痛み、痛みのために起き上がれなくなったり、手すりにすがらないと立ち上がれない日もありました。

それが、10月頃から徐々に改善し、10月後半から11月にかけて、急速に改善していきました。

2020年12月末現在、症状は、両手首の痛み、足の裏の痛みに限定されてきています。もちろん、関節の変形もまったく起きていません。

こちらの鍼灸院、先生と出会えたことは、身体的にも精神的にも大変助かりました。鍼灸治療がこのような効果があることを身をもって知ることができたのも、リウマチからの贈り物のひとつです。

この鍼灸院は、大阪心斎橋に本院がある鍼灸院、

一鍼堂

です。私は神戸三宮院に通っています。ご興味のある方は、ぜひHPをご覧ください。

いつも、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

おくむら整体院 奥村多恵子